羽毛布団と鳥インフルエンザの問題人への影響

 まずはじめに、羽毛布団の羽毛(ダウン)から鳥インフルエンザが人に感染することはありません。 「鳥インフルエンザウィルス」とは、独立行政法人動物衛生研究所の見解は、「高病原性鳥インフルエンザウィルス」は「75度で1分間の加熱で感染性は失われ」、「通常状態で3日経過すると死滅」するとのことです。 国産羽毛ふとんのダウンは、国内に輸入される前に輸出国政府が発行する検疫証明書において120℃・30分の消毒がされていることが証明されなければ日本には輸入が許可されません。 また、日本国内各地動物検疫所で、ダウンは全て薫蒸殺菌処理が義務付けられています。

 国産の羽毛布団に使用されているダウンは、各メーカーにおいて洗浄され殺菌加工が施されています。2重3重にウィルスを死滅させる工程を経たダウンを充填しています。 このように羽毛布団のダウンから鳥インフルエンザウィルスが人に感染することはございませんのでご安心下さい。

鳥インフルエンザの流行による価格への影響

 鳥インフルエンザの流行は、原毛ダウンが不足になり結果として値上がりをしてしまいます。 2012年の後半から原毛ダウンの入荷は遅れていました。 色々な所から聞こえてくるのは中国での鳥インフルエンザが発生したため、 ダックダウンの生産量の減少によりグースダウンまでもが不足しているとのことでした。中国産は主にダックダウンなのに、なぜグースダウンまでが値上がりするのか??。 寝具以外にもアパレル(ダウンジャケット)に大量に消費されているダックダウンの減少のため、その不足分をグースダウンで代用するためであろうと思います。

原毛ダウンの不足は不思議なダウンの登場に

マザーダックダウン(マザーダウン)と呼ばれるものが出現しています。さらにダウンパワー値が440DP以上あることを示すプレミアムゴールドラベルが付いたダックダウンの羽毛布団が市場に登場しました。 マザーダックあるいはマザーダウンという規定は寝具業界にはありません。間違ってはいけないので申しておきますが、響きは似ていますがマザーグースダウンではありません。  ダックダウンは、基本的に食用に飼育された鳥の副産物です。フランス産のダックダウンが中国産のものより優れているからと言っても、 基本的に品質はダックダウンでありよほど程度の悪いグースダウンでない限りグースダウンより品質は劣ります。 マザーダックは、マザーグースの人気にあやかろうとしてダックにマザーの文字を付けたのではないか思います。 食用に飼育しているのであるから長期間育てる事は、食肉としての価値が下がることになります。また長期に飼育することは飼料も多くいるわけです。 鳥インフルエンザのリスクも増すことになり価格もアップいたします。 以上のことから、マザーが付くほど飼育する必要がどこにあるのかご理解い頂けると思います。

鳥インフルエンザの流行による偽装の問題が

 原毛ダウンの不足は、鳥インフルエンザの流行による原因以外にもあります。飼育農場の減少が1番の問題です。 しかし、突発的に発生する鳥インフルエンザの流行は原毛ダウンの高騰に直結するため、ダウンの不足を補うためか売価を低く設定するためか??偽装の問題が心配されます。 羽毛布団を購入する際は、信頼できるメーカーの製品をお勧めいたします。

(2016年2月追記)

 2015年末からフランスで鳥インフルエンザの流行が確認されています。渡り鳥の移動の関係も有りフランスだけに止まる可能性は低いと思います。2016年の年初には中国でも人への感染が報告されています。 鳥インフルエンザに関して新しい情報が入りましたら追記いたします。

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